佐賀イチツーリングレポートの後編です。
前編では博多からスタートして糸島経由で唐津へ。そして玄界灘沿いの呼子を回り伊万里市へと入っていくところでした。
ずっと走っていた海沿いの道から内陸へ入っていくと景色はがらりと変わり、見渡す限り水田が広がります。
ほどなく伊万里市街へ到着。焼きものが有名な伊万里ではあちこちの橋に写真のような伊万里焼の磁器のオブジェが設置されていて随分と華やかです。"必ず近くにおまえと同じ想いを抱えた仲間がいる"と聞こえてきそうなロケーション。
相生橋を渡ればすぐに伊万里駅が見えてきました。
駅前にもマンホールが設置されていて、佐賀で1番人気の花火大会"Cygames Presents 伊万里湾大花火"が描かれています。サイゲームス強い。この花火大会は例年11月中旬という珍しい時期に開催されているそうです。今年は開催されるかな?
ちなみにこのマンホール付近では同好の士との出会いがありました。男女4人(写真右上のグループ)でバイクに乗ってマンホールを巡っている途中だそうで私とは逆回りのルートを走っているそう。エンジン付きなら気軽にグループでも出かけやすいんだなぁと少し羨ましく思ったり。自転車だとこんな行き当たりばったり旅には誰も誘えませんよね。軽く談笑しお互いの旅の無事を祈りながらお別れしました。
マンホールが設置されたばかりということでこの後もマンホール付近ではたくさん出会いがありました。竜さんの言う通りでした…
さて、市街を少し北へ抜けると見えてきたのはこの旅の大きな目的地の1つ。道のあちこちに看板が設置され絶対に素通りさせないという強い意志が感じられます。
そう、佐賀の超有名企業こと"ドライブイン鳥"です。ついに私はたどり着いたぞ!
このお店はゾンビのアイドルと作品の内外でコラボしてCMを作成されています。気になる方は検索してみてください。
さすがドラ鳥、さすが一流企業。サイクルラックまで設置され、あらゆる客層に対して顧客満足度を高めてきます。
店内は平日かつピークタイムを外れているにも関わらずこの賑わいです。
待合の一角はゾンビ関係者のサインがたくさん
注文したのは1番定食。人気の若鶏の焼き肉と鳥めしが一度に食べられる夢のようなセットです。おまけに鳥スープまで付いてくると至れり尽くせり。結構なボリュームでありながらこれで980円なんです。あなたが神か。ライド中の空腹に染み渡ります。
新鮮な鳥と秘伝のタレの組み合わせが最高に美味しい
4号推しなのではちみつ黒酢カルピスも
すべてが美味しかったドライブイン鳥。ありがとうドライブイン鳥。
満腹になって湧いてきた"正直ここでもう帰ってもいいかもしれない"という万感の思いを振り払い、重い腰をあげて次の目的地"嬉野市"へ向かいます。
住宅地を走っているはずなのに謎の勾配の連続
ふと振り返るとヒルクライムしたわけでもないのに随分と高いところまで来ていたようです。梅雨期間ながら連日気温は30度を上回り暑い日差しが体力を奪います。
やっとの思いで温泉とお茶の有名な嬉野市へとたどり着きました。
古くから続く温泉街のノスタルジックな街並みは眺めているだけで穏やかな気持ちになれます。
明治元年創業の老舗井出酒造さんもこの川沿いに見つけることができます。
なんともクラシカルな佇まいは日帰り入浴が可能なシーボルトの湯。
街を散策していると公共の足湯施設をいくつか見つけることが出来ました。
一際目を引くこちらの不思議な設備は足蒸し湯というものだそうです。なんでも毛穴より細かい蒸気(ナノミスト)で足を芯部から温められるそうで。
とりあえず体験してみます。これはすごい!…かもしれない。ナノミストの効果かはよく分かりませんが蒸気が充満していて確かに温まる。しかも足が濡れないのはスニーカーにはありがたい。
散策中に見つけた豊玉姫神社にも立ち寄ってみます。
境内で一際目を引いたのがこちらのなまずの像。ずいぶんツルツルした不思議な質感をしていると思ったら日本でも有数の美肌のご利益がある神様らしいです。美しい肌でいたい方はなまず様を訪ねてみてはいかがでしょうか。
嬉野に入ってからずっと気になっていた茶畑とお茶の香り。あちこちにお茶屋があったので何軒も飲んで回ってしまいました。ちょうど新茶のシーズンだったそうで、香りが強くすっきりとした渋みがとても美味しかったです。
作中に登場したカフェ モカさん。大人の店と書いてあったのでゆっくり静かにコーヒーが飲めそうとおじゃましたところ…
お店の方がすっかりゾンビランドサガのファンになってしまった&ファンが聖地として次々と訪れるそうですっかりゾンビファンのカフェになっていました。席についた途端、お店の方が持ってきてくれた関連アイテムでテーブルの上はとんでもない状態に。写真は1年ほどで13冊になったファンの交流ノートです。好きな気持ちに尊卑はないと分かりつつも、本物のファンの皆さんのとてつもない熱量に少し気遅れしてしまいました。にわかですいません、精進します。
しかし、せっかくなので記念撮影はしっかりと。
川沿いはとても静かで心地よく、1日座って過ごしたいと思えるほどです。いつか自転車なしでもゆっくり遊びに来たいな。
さて、嬉野からさらに東へ進むと鹿島市に入ります。町の中心を走る大きな道路がそのまま鳥居に吸い込まれている?そう、この先には日本3大稲荷神社に数えられる祐徳稲荷神社があるのです。町の中にあってもすごい存在感です。
手前には門前商店街が広がっています。ここもすごく立ち寄りたかった場所なんですが来る時間が早すぎました。行程の都合上、仕方ないとはいえこの時点で朝の6時頃。お店が開いてる時間じゃないですよね。
こちらの商店街は"一店逸品"を掲げていて、各お店が自慢の逸品を1つ決めて売り出しているそうです。それを見て回るだけでもきっと楽しかっただろうな。再訪の理由がまた1つ増えました。
こんなところの老舗にもコラボ製品が。どこへ行っても支持されているのが本当にすごい。
商店街を抜けるとすぐに神社が現れます。
境内は入り口の装飾から手が込んでいて美しい印象を受けます。
朱塗りが眩しいとても立派で華やかな楼門が現れました。
山中に朱塗りの柱で縦横に組まれた舞台は荘厳そのもの。
近くで見るとまた表情を変えるなんとも美しい造りです。
光の当たる本殿にお参りを。商売繁盛、家運繁栄、交通安全、縁結びなど様々なご利益があるそうです。
そしてその奥に控える更なる道。真実を這いつくばってでも追う覚悟があるのなら奥の院へ
階段につぐ階段、鳥居に次ぐ鳥居
その先に待っているのもまた階段と鳥居。一体どこへ誘おうというのか。
さらに後半は階段すら生温いと思わせる足場の悪い石段。SPD-SLペダルを着用している方は登らないことをおすすめします。
ついに光が……見えてきた。
待っていたのははるか先まで見渡せる絶景の舞台。何か掴むってことはいつだって苦しいもんだと竜さんもおしゃっています。あいにくの曇り空ですがかすかに有明海を臨むことができました。
なお、下りの方が更にきつかったことを申し添えます。気を抜くと危険なレベルですのでご注意を。朝から自転車用シューズで汗を滴らせ、我ながら何やってんだと思いました。
それでも今回の旅の最後の大きな目的地であった祐徳稲荷神社はクリア。ここから先はマンホールや舞台回収のための通り道のようなものですので少しペースアップしていきます。
祐徳稲荷から少し南へくだると多良岳オレンジ街道へ入りました。佐賀のサイクリングサイトで"是非走って欲しい唯一無二の景色が見られる場所"と書かれていた道ですが、視界はそれほど開けておらず信号はないが交通量のそこそこ多い大きい車道といった印象でした。オレンジ畑がたくさんあったので果実がなる季節だと見栄えも香りも大きく変わるのかもしれません。
途中にある道の駅「海道(みち)しるべ」からの景色。有明海が一望できます。
海道しるべを東へくだるとすぐに鹿島市干潟交流館に着きます。干潟の体験やムツゴロウを観察できる展望塔などがあるのですがコロナの絡みで臨時休業中だったので外から眺めるだけにしておきました。
毎年開催される干潟の運動会"ガタリンピック"の会場にもなっているこちら。泥の中へ飛び込む飛距離とパフォーマンスの合計得点を競うガターザンはぜひ実際に見てみたいものです。
見渡す限りに続く広大な干潟。ここだけで日本の干潟面積の4割を占めるんだそう。
今度は北に進み白石町の田園風景を走り抜けます。
道中で忘れちゃいけない名スポットがこちら。牛津町で愛されるカルチャー焼き。
カルチャー焼きとは簡単に言えば回転焼きのあんこの代わりに色んな具材を詰め込んだもの。定番ものからこんなものまで!?という惣菜がたくさん並んでいます。どれも110〜130円と低価格なのも魅力的。
私はベーコンエッグとチキングラタンを注文しました。たこ焼きチーズを食べてみたかったんですがまだ出来ていないからと見送りに。
牛津を越えるとすぐに嘉瀬川が見えてきたので川沿いに走ることにしました。どうやらサイクリングロードとして整備されているようで非常に走りやすい環境です。この辺りは佐賀バルーンフェスタの会場になるのでがあちこちにバルーンが描かれていました。
バルーンフェスタの期間中だけ運用されるバルーンさが駅を潜ります。
今年は規模を縮小し無観客での開催が決まっているバルーンフェスタ。落ち着いた頃にまたゆっくり観に来たいと思います。
バルーンさが駅から東走ればすぐに佐賀市内へ到着です。
どこかで見たような景色をたくさん横目に市内を散策して回ります。
佐賀城公園には佐賀の七賢人の1人、鍋島直正公の立派な像がありました。こんなところにもマンホールが設置されています。
少し外れたところにあるゆうぎりさんのご自宅こと伊東玄朴旧宅にも足を伸ばしましたが、あいにく臨時休業中。
玄朴はシーボルトから医学を学び、当時不治の病であった天然痘を治療したことから日本での西洋医学の普及に大きく貢献した方です。
あとはマンホール 回収のために新鳥栖駅へ。旅の途中で気付いたのは、舞台探訪なり佐賀イチは博多よりここをスタートにして時計回りに走る方が楽しく回れそうだということです。私のルートだと終盤が町ばかりになってしまったのでモチベーションを保つのが難しくなり、少しもったいなかったなと感じました。
最後にたどり着いたのは最終回の舞台"駅前不動産スタジアム"。ご当地アイドルがこの大きなサッカースタジアムの会場を満員にするのは難しそうですが果たして…。
最後のマンホールを回収してこの旅は終わりです。
これで全14種のマンホールすべてを揃えることが出来て目標達成です。
今回はアニメの舞台探訪をきっかけに佐賀を1周することになりました。正直なところ私はそれほどアニメをたくさん見ませんし熱狂的なファンでもありませんが、非常に有意義で思い出深い良い旅が出来たというのが終わってみての感想です。アニメの舞台という枠を超えて佐賀が好きになりましたし、特に唐津や嬉野はまだまだ過ごす時間が足りなかったので、必ず再訪したいと思っています。今回の記事で少しでも佐賀に興味を持ってくだっさった方はぜひ訪れてみてください。
旅のきっかけや目的なんて何でもいいと思うんです。出かければその先に新しい出会いや発見、感動は必ずあって思いもよらぬ素敵な体験が出来ますから。少しでも新しいことを知りたい、やってみたいと思ったらすぐに行動に移せる、そんな風にフットワーク軽くありたいものですね。
探してる答えはいつだって佐賀にある!
長々と駄文にお付き合い頂きありがとうございました。皆さんの素敵な旅の話もぜひ聞かせてください。
______________
【南船場店】
営業時間:11:00 〜 20:00
TEL:06−7182−2721
e-mail:kandmcycle4@gmail.com
定休日:なし
【堺 上野芝店】
営業時間:11:00 〜 20:00
TEL:072-247-9914
e-mail:kandmcycle4@gmail.com
定休日:水曜日
前編では博多からスタートして糸島経由で唐津へ。そして玄界灘沿いの呼子を回り伊万里市へと入っていくところでした。
ずっと走っていた海沿いの道から内陸へ入っていくと景色はがらりと変わり、見渡す限り水田が広がります。
ほどなく伊万里市街へ到着。焼きものが有名な伊万里ではあちこちの橋に写真のような伊万里焼の磁器のオブジェが設置されていて随分と華やかです。"必ず近くにおまえと同じ想いを抱えた仲間がいる"と聞こえてきそうなロケーション。
相生橋を渡ればすぐに伊万里駅が見えてきました。
駅前にもマンホールが設置されていて、佐賀で1番人気の花火大会"Cygames Presents 伊万里湾大花火"が描かれています。サイゲームス強い。この花火大会は例年11月中旬という珍しい時期に開催されているそうです。今年は開催されるかな?
ちなみにこのマンホール付近では同好の士との出会いがありました。男女4人(写真右上のグループ)でバイクに乗ってマンホールを巡っている途中だそうで私とは逆回りのルートを走っているそう。エンジン付きなら気軽にグループでも出かけやすいんだなぁと少し羨ましく思ったり。自転車だとこんな行き当たりばったり旅には誰も誘えませんよね。軽く談笑しお互いの旅の無事を祈りながらお別れしました。
マンホールが設置されたばかりということでこの後もマンホール付近ではたくさん出会いがありました。竜さんの言う通りでした…
さて、市街を少し北へ抜けると見えてきたのはこの旅の大きな目的地の1つ。道のあちこちに看板が設置され絶対に素通りさせないという強い意志が感じられます。
そう、佐賀の超有名企業こと"ドライブイン鳥"です。ついに私はたどり着いたぞ!
このお店はゾンビのアイドルと作品の内外でコラボしてCMを作成されています。気になる方は検索してみてください。
さすがドラ鳥、さすが一流企業。サイクルラックまで設置され、あらゆる客層に対して顧客満足度を高めてきます。
店内は平日かつピークタイムを外れているにも関わらずこの賑わいです。
待合の一角はゾンビ関係者のサインがたくさん
注文したのは1番定食。人気の若鶏の焼き肉と鳥めしが一度に食べられる夢のようなセットです。おまけに鳥スープまで付いてくると至れり尽くせり。結構なボリュームでありながらこれで980円なんです。あなたが神か。ライド中の空腹に染み渡ります。
新鮮な鳥と秘伝のタレの組み合わせが最高に美味しい
4号推しなのではちみつ黒酢カルピスも
すべてが美味しかったドライブイン鳥。ありがとうドライブイン鳥。
満腹になって湧いてきた"正直ここでもう帰ってもいいかもしれない"という万感の思いを振り払い、重い腰をあげて次の目的地"嬉野市"へ向かいます。
住宅地を走っているはずなのに謎の勾配の連続
ふと振り返るとヒルクライムしたわけでもないのに随分と高いところまで来ていたようです。梅雨期間ながら連日気温は30度を上回り暑い日差しが体力を奪います。
やっとの思いで温泉とお茶の有名な嬉野市へとたどり着きました。
古くから続く温泉街のノスタルジックな街並みは眺めているだけで穏やかな気持ちになれます。
明治元年創業の老舗井出酒造さんもこの川沿いに見つけることができます。
なんともクラシカルな佇まいは日帰り入浴が可能なシーボルトの湯。
街を散策していると公共の足湯施設をいくつか見つけることが出来ました。
一際目を引くこちらの不思議な設備は足蒸し湯というものだそうです。なんでも毛穴より細かい蒸気(ナノミスト)で足を芯部から温められるそうで。
とりあえず体験してみます。これはすごい!…かもしれない。ナノミストの効果かはよく分かりませんが蒸気が充満していて確かに温まる。しかも足が濡れないのはスニーカーにはありがたい。
散策中に見つけた豊玉姫神社にも立ち寄ってみます。
境内で一際目を引いたのがこちらのなまずの像。ずいぶんツルツルした不思議な質感をしていると思ったら日本でも有数の美肌のご利益がある神様らしいです。美しい肌でいたい方はなまず様を訪ねてみてはいかがでしょうか。
嬉野に入ってからずっと気になっていた茶畑とお茶の香り。あちこちにお茶屋があったので何軒も飲んで回ってしまいました。ちょうど新茶のシーズンだったそうで、香りが強くすっきりとした渋みがとても美味しかったです。
作中に登場したカフェ モカさん。大人の店と書いてあったのでゆっくり静かにコーヒーが飲めそうとおじゃましたところ…
お店の方がすっかりゾンビランドサガのファンになってしまった&ファンが聖地として次々と訪れるそうですっかりゾンビファンのカフェになっていました。席についた途端、お店の方が持ってきてくれた関連アイテムでテーブルの上はとんでもない状態に。写真は1年ほどで13冊になったファンの交流ノートです。好きな気持ちに尊卑はないと分かりつつも、本物のファンの皆さんのとてつもない熱量に少し気遅れしてしまいました。にわかですいません、精進します。
しかし、せっかくなので記念撮影はしっかりと。
川沿いはとても静かで心地よく、1日座って過ごしたいと思えるほどです。いつか自転車なしでもゆっくり遊びに来たいな。
さて、嬉野からさらに東へ進むと鹿島市に入ります。町の中心を走る大きな道路がそのまま鳥居に吸い込まれている?そう、この先には日本3大稲荷神社に数えられる祐徳稲荷神社があるのです。町の中にあってもすごい存在感です。
手前には門前商店街が広がっています。ここもすごく立ち寄りたかった場所なんですが来る時間が早すぎました。行程の都合上、仕方ないとはいえこの時点で朝の6時頃。お店が開いてる時間じゃないですよね。
こちらの商店街は"一店逸品"を掲げていて、各お店が自慢の逸品を1つ決めて売り出しているそうです。それを見て回るだけでもきっと楽しかっただろうな。再訪の理由がまた1つ増えました。
こんなところの老舗にもコラボ製品が。どこへ行っても支持されているのが本当にすごい。
商店街を抜けるとすぐに神社が現れます。
境内は入り口の装飾から手が込んでいて美しい印象を受けます。
朱塗りが眩しいとても立派で華やかな楼門が現れました。
山中に朱塗りの柱で縦横に組まれた舞台は荘厳そのもの。
近くで見るとまた表情を変えるなんとも美しい造りです。
光の当たる本殿にお参りを。商売繁盛、家運繁栄、交通安全、縁結びなど様々なご利益があるそうです。
そしてその奥に控える更なる道。真実を這いつくばってでも追う覚悟があるのなら奥の院へ
階段につぐ階段、鳥居に次ぐ鳥居
その先に待っているのもまた階段と鳥居。一体どこへ誘おうというのか。
さらに後半は階段すら生温いと思わせる足場の悪い石段。SPD-SLペダルを着用している方は登らないことをおすすめします。
ついに光が……見えてきた。
待っていたのははるか先まで見渡せる絶景の舞台。何か掴むってことはいつだって苦しいもんだと竜さんもおしゃっています。あいにくの曇り空ですがかすかに有明海を臨むことができました。
なお、下りの方が更にきつかったことを申し添えます。気を抜くと危険なレベルですのでご注意を。朝から自転車用シューズで汗を滴らせ、我ながら何やってんだと思いました。
それでも今回の旅の最後の大きな目的地であった祐徳稲荷神社はクリア。ここから先はマンホールや舞台回収のための通り道のようなものですので少しペースアップしていきます。
祐徳稲荷から少し南へくだると多良岳オレンジ街道へ入りました。佐賀のサイクリングサイトで"是非走って欲しい唯一無二の景色が見られる場所"と書かれていた道ですが、視界はそれほど開けておらず信号はないが交通量のそこそこ多い大きい車道といった印象でした。オレンジ畑がたくさんあったので果実がなる季節だと見栄えも香りも大きく変わるのかもしれません。
途中にある道の駅「海道(みち)しるべ」からの景色。有明海が一望できます。
海道しるべを東へくだるとすぐに鹿島市干潟交流館に着きます。干潟の体験やムツゴロウを観察できる展望塔などがあるのですがコロナの絡みで臨時休業中だったので外から眺めるだけにしておきました。
毎年開催される干潟の運動会"ガタリンピック"の会場にもなっているこちら。泥の中へ飛び込む飛距離とパフォーマンスの合計得点を競うガターザンはぜひ実際に見てみたいものです。
見渡す限りに続く広大な干潟。ここだけで日本の干潟面積の4割を占めるんだそう。
今度は北に進み白石町の田園風景を走り抜けます。
道中で忘れちゃいけない名スポットがこちら。牛津町で愛されるカルチャー焼き。
カルチャー焼きとは簡単に言えば回転焼きのあんこの代わりに色んな具材を詰め込んだもの。定番ものからこんなものまで!?という惣菜がたくさん並んでいます。どれも110〜130円と低価格なのも魅力的。
私はベーコンエッグとチキングラタンを注文しました。たこ焼きチーズを食べてみたかったんですがまだ出来ていないからと見送りに。
牛津を越えるとすぐに嘉瀬川が見えてきたので川沿いに走ることにしました。どうやらサイクリングロードとして整備されているようで非常に走りやすい環境です。この辺りは佐賀バルーンフェスタの会場になるのでがあちこちにバルーンが描かれていました。
バルーンフェスタの期間中だけ運用されるバルーンさが駅を潜ります。
今年は規模を縮小し無観客での開催が決まっているバルーンフェスタ。落ち着いた頃にまたゆっくり観に来たいと思います。
バルーンさが駅から東走ればすぐに佐賀市内へ到着です。
どこかで見たような景色をたくさん横目に市内を散策して回ります。
佐賀城公園には佐賀の七賢人の1人、鍋島直正公の立派な像がありました。こんなところにもマンホールが設置されています。
少し外れたところにあるゆうぎりさんのご自宅こと伊東玄朴旧宅にも足を伸ばしましたが、あいにく臨時休業中。
玄朴はシーボルトから医学を学び、当時不治の病であった天然痘を治療したことから日本での西洋医学の普及に大きく貢献した方です。
あとはマンホール 回収のために新鳥栖駅へ。旅の途中で気付いたのは、舞台探訪なり佐賀イチは博多よりここをスタートにして時計回りに走る方が楽しく回れそうだということです。私のルートだと終盤が町ばかりになってしまったのでモチベーションを保つのが難しくなり、少しもったいなかったなと感じました。
最後のマンホールを回収してこの旅は終わりです。
これで全14種のマンホールすべてを揃えることが出来て目標達成です。
今回はアニメの舞台探訪をきっかけに佐賀を1周することになりました。正直なところ私はそれほどアニメをたくさん見ませんし熱狂的なファンでもありませんが、非常に有意義で思い出深い良い旅が出来たというのが終わってみての感想です。アニメの舞台という枠を超えて佐賀が好きになりましたし、特に唐津や嬉野はまだまだ過ごす時間が足りなかったので、必ず再訪したいと思っています。今回の記事で少しでも佐賀に興味を持ってくだっさった方はぜひ訪れてみてください。
旅のきっかけや目的なんて何でもいいと思うんです。出かければその先に新しい出会いや発見、感動は必ずあって思いもよらぬ素敵な体験が出来ますから。少しでも新しいことを知りたい、やってみたいと思ったらすぐに行動に移せる、そんな風にフットワーク軽くありたいものですね。
探してる答えはいつだって佐賀にある!
長々と駄文にお付き合い頂きありがとうございました。皆さんの素敵な旅の話もぜひ聞かせてください。
______________
【南船場店】
営業時間:11:00 〜 20:00
TEL:06−7182−2721
e-mail:kandmcycle4@gmail.com
定休日:なし
【堺 上野芝店】
営業時間:11:00 〜 20:00
TEL:072-247-9914
e-mail:kandmcycle4@gmail.com
定休日:水曜日