【これまでのあらすじ】
ぶじ倉敷観光を終えたタテグ。しかし、同じ道を帰るのが面倒になり、どうにもペダルを回す足に力が入らない。あれこれ考えた結果、まだ見ぬ別ルートを求めてそのまま西へ進むことにした。
前回記事はこちらから →岡山ツーリングレポ(前編)
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まずは東予港のオレンジフェリーに電話して大阪行きの空席確認・・・あった。自転車を持ち込める宿・・・すぐ見つかった。そんな感じで思いつきのルート変更は実現出来ることになり、広島のしまなみ海道経由で愛媛へ向かうことに。ノープランな旅にも対応可、ほんと便利でふところの深い世の中だ。
その日は広島県福山市に泊まった。今まで縁もゆかりもなかった土地だけど、いざ調べてみると見たいもの行きたい場所がたくさん見つかる。きっとこれはカノンの導き。そんなわけで2日目のテンションも上がり、当然のように夜明けとともに動き出す。身体は思いのほか疲れをのこしていない。
しかし、この街も倉敷に負けず劣らず立体感がある。ふつうの住宅街を走っていても突然10%越えの斜度が現れることもしばしば。参拝とは過酷なものと昔から決まってるようです。
福山東インター降り口付近にある鈴村神社。夏祭りはないし、成人式の会場でもないが、秋には例大祭があり江戸から受け継がれているはねおどりが見られるそう。その頃にまた来てみたい。
壁からMINIが飛び出し、窓枠がユニオンジャックになっているブリティッシュなガレージ。見ているとなぜだか無性にカレーが食べたくなってくる。うっ…!
ひととおり観てまわっていると時刻は午前8時ごろになっていた。ざっくり「昼過ぎにはしまなみに入りたい」と考えていたので、そろそろ尾道を目指すことにする。
今回は時間の都合でカットしてしまったけれど、次回は鞆の浦方面にも訪れたい。温泉もあるし、夜の灯篭流しはきっと涙腺に直撃してくれる。
少し走ってぶじ尾道到着(ホントはGARMINさんのナビが乱心して結構大変だった)。大阪では散り始めていた桜も尾道ではちょうど満開。待ちに待った春の、ほんの僅かなひと時をかたちに残そうとカメラを構える人も多い。
昨今のサイクリングブームの煽りでとりわけ海側が注目されている尾道だが山側もとても趣深い。せっかくのひとり旅なのでこの機会にいろいろ巡ってみることにする。まずはずっと行きたかった千光寺へ。
移動はロープウェイで。住宅街の真ん中にいきなりこんなものが出てくるあたり「坂のまち」の異名は伊達じゃない。有人のチケット売り場正面にバイクラックがあるので自転車乗りにもやさしい。自転車乗りに観光をさせるにはどうしたらいいか、をよく分かっていらっしゃる。
千光寺の鼓岩から尾道の町をみおろす絶景。色々と胸に去来するものがあって小一時間座っていた。写真の方は途中で一緒になった東京から旅行中の写真の得意なフレンズ。
除夜の鐘でよくTVにうつるらしい(寺のひと談)千光寺の鐘楼。
\ヴァッフェラーデン、起動!/
こちらは尾道のガウディハウスと呼ばれる不思議な造形の空き家(旧和泉家別邸)。何年も前からボランティア等で再生プロジェクトの話が出ていて将来的には宿泊も、なんて夢のある話を聞いたような記憶があるけれど現状をみる限りあまり進んではいないようだ。
尾道のあちこちにあるどこへ続くのか分からない道。童心をくすぐられ、どこまでも探検したくなる。
尾道が魅力的すぎてあちこち見ているうちに正午をすぎていた。まだまだ回ってみたい場所はあるものの日が暮れるまでにはしまなみを通過しておきたかったので、今回はここで中断して港へ向かう。サイクリングシーズンとはいえ、やはり平日。渡船は空いていた。
実はしまなみには来月またお客さんとお店のイベントで来ることになっているので今回はあまり写真を撮っていない。
桜のピンクと海、空のコントラスト。この雰囲気が味わえたのは貴重な体験だ。しまなみには来るたび新しい発見がある。
お昼は本筋からかなり遠回りして地元のお好み焼き越智さんにおじゃました。
こちらのお店では客はみんなで1つの鉄板を囲むことになる。このあと男性3人、女性2人、子供1人が入店してきてみんな口々に「お、久しぶり!」「あれ?どうしたん」「わはは、みんな勢ぞろいか」と話し出す。無言のアウェー感に居た堪れなくなって「みなさんお知り合いなんですか?」と尋ねると「家族なんですよ!」と。なんとご主人、息子さん、娘さん2人、その旦那さん、お孫さんだったそう。住まいが別なので普段こんなに揃うことはないそうだけど、僕は完全によそのお家にお呼ばれしてるような状態に。
600円のお好み焼きは超でっかいの。
そんな感じでささっとしまなみは流す。定番のお店はだいたいスルーしたので来月も楽しめるはず。思ったより早く今治まで渡りきることができた。
こちらが今治名物「焼豚玉子飯」だ。ちなみにこれで小サイズ。大だと目玉焼きはなんと5個になる。次回1人で来ることがあれば同じく有名な白楽天さんにも寄ってみたい。
フェリーは22:30出航なので今治観光など交えつつ時間をつぶす。
そしてぶじ東予港へ到着。今治から港へ至る道は一部暗くて荒れた路面があるので注意。
輪行で船内へ持ち込んだ場合は船内の一角で保管してくれる。
フェリーには風呂があるので自転車旅する方は知っておくときっと幸せになれます。
ラウンジスペースもあってのんびり船旅が楽しめる。これで朝食付きで6,000円(税込)ってんだから使わない理由がない。みんなもっとフェリー輪行しよう。
翌日朝6時ごろに南港に到着し今回のツーリングは終了。
今回のルートは画像の赤線のとおり(最後の直線はフェリー)。「自転車と休みが2日あれば濃い旅がかんたんに出来てしまう」ということが少しでも伝われば嬉しい。僕はというと、さっそく次のツーリングを計画中。今年中に北陸地方ときゅうしゅうちほーへ行きたい。
<今回の装備>
今回の収納はAPIDURAのフレームバッグとORTRIEBのサドルバッグのみ。これだけで1泊2日は余裕です。
APIDURA フレームバッグ MTB用Mサイズ ¥10,540(税別)
ORTLIEB サドルバッグ(L) ¥6,600(税別)
輪行袋:TIOGA H-POD ¥5,600(税別)
シューズ:DZR minna ¥16,000(税別)
ツーリングに出るにあたって分からないこと等ありましたら気軽にご相談くださいね。ルートや必要な装備について、いくらか助言もできると思います。それではよきサイクリングライフを。
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K&M CYCLE
【南船場店】
営業時間:11:00 〜 20:00
TEL:06−7182−2721
e-mail:kandmcycle4@gmail.com
定休日:なし
【堺 上野芝店】
営業時間:11:00 〜 20:00
TEL:072-247-9914
e-mail:kandmcycle4@gmail.com
定休日:毎週水曜日
ぶじ倉敷観光を終えたタテグ。しかし、同じ道を帰るのが面倒になり、どうにもペダルを回す足に力が入らない。あれこれ考えた結果、まだ見ぬ別ルートを求めてそのまま西へ進むことにした。
前回記事はこちらから →岡山ツーリングレポ(前編)
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まずは東予港のオレンジフェリーに電話して大阪行きの空席確認・・・あった。自転車を持ち込める宿・・・すぐ見つかった。そんな感じで思いつきのルート変更は実現出来ることになり、広島のしまなみ海道経由で愛媛へ向かうことに。ノープランな旅にも対応可、ほんと便利でふところの深い世の中だ。
その日は広島県福山市に泊まった。今まで縁もゆかりもなかった土地だけど、いざ調べてみると見たいもの行きたい場所がたくさん見つかる。きっとこれはカノンの導き。そんなわけで2日目のテンションも上がり、当然のように夜明けとともに動き出す。身体は思いのほか疲れをのこしていない。
しかし、この街も倉敷に負けず劣らず立体感がある。ふつうの住宅街を走っていても突然10%越えの斜度が現れることもしばしば。参拝とは過酷なものと昔から決まってるようです。
福山東インター降り口付近にある鈴村神社。夏祭りはないし、成人式の会場でもないが、秋には例大祭があり江戸から受け継がれているはねおどりが見られるそう。その頃にまた来てみたい。
壁からMINIが飛び出し、窓枠がユニオンジャックになっているブリティッシュなガレージ。見ているとなぜだか無性にカレーが食べたくなってくる。うっ…!
ひととおり観てまわっていると時刻は午前8時ごろになっていた。ざっくり「昼過ぎにはしまなみに入りたい」と考えていたので、そろそろ尾道を目指すことにする。
今回は時間の都合でカットしてしまったけれど、次回は鞆の浦方面にも訪れたい。温泉もあるし、夜の灯篭流しはきっと涙腺に直撃してくれる。
少し走ってぶじ尾道到着(ホントはGARMINさんのナビが乱心して結構大変だった)。大阪では散り始めていた桜も尾道ではちょうど満開。待ちに待った春の、ほんの僅かなひと時をかたちに残そうとカメラを構える人も多い。
昨今のサイクリングブームの煽りでとりわけ海側が注目されている尾道だが山側もとても趣深い。せっかくのひとり旅なのでこの機会にいろいろ巡ってみることにする。まずはずっと行きたかった千光寺へ。
移動はロープウェイで。住宅街の真ん中にいきなりこんなものが出てくるあたり「坂のまち」の異名は伊達じゃない。有人のチケット売り場正面にバイクラックがあるので自転車乗りにもやさしい。自転車乗りに観光をさせるにはどうしたらいいか、をよく分かっていらっしゃる。
千光寺の鼓岩から尾道の町をみおろす絶景。色々と胸に去来するものがあって小一時間座っていた。写真の方は途中で一緒になった東京から旅行中の写真の得意なフレンズ。
除夜の鐘でよくTVにうつるらしい(寺のひと談)千光寺の鐘楼。
\ヴァッフェラーデン、起動!/
こちらは尾道のガウディハウスと呼ばれる不思議な造形の空き家(旧和泉家別邸)。何年も前からボランティア等で再生プロジェクトの話が出ていて将来的には宿泊も、なんて夢のある話を聞いたような記憶があるけれど現状をみる限りあまり進んではいないようだ。
尾道のあちこちにあるどこへ続くのか分からない道。童心をくすぐられ、どこまでも探検したくなる。
尾道が魅力的すぎてあちこち見ているうちに正午をすぎていた。まだまだ回ってみたい場所はあるものの日が暮れるまでにはしまなみを通過しておきたかったので、今回はここで中断して港へ向かう。サイクリングシーズンとはいえ、やはり平日。渡船は空いていた。
実はしまなみには来月またお客さんとお店のイベントで来ることになっているので今回はあまり写真を撮っていない。
桜のピンクと海、空のコントラスト。この雰囲気が味わえたのは貴重な体験だ。しまなみには来るたび新しい発見がある。
お昼は本筋からかなり遠回りして地元のお好み焼き越智さんにおじゃました。
こちらのお店では客はみんなで1つの鉄板を囲むことになる。このあと男性3人、女性2人、子供1人が入店してきてみんな口々に「お、久しぶり!」「あれ?どうしたん」「わはは、みんな勢ぞろいか」と話し出す。無言のアウェー感に居た堪れなくなって「みなさんお知り合いなんですか?」と尋ねると「家族なんですよ!」と。なんとご主人、息子さん、娘さん2人、その旦那さん、お孫さんだったそう。住まいが別なので普段こんなに揃うことはないそうだけど、僕は完全によそのお家にお呼ばれしてるような状態に。
600円のお好み焼きは超でっかいの。
そんな感じでささっとしまなみは流す。定番のお店はだいたいスルーしたので来月も楽しめるはず。思ったより早く今治まで渡りきることができた。
夕飯は前から訪れたかった重松飯店さんへ。みんなで来たときは必ず寄る焼き鳥屋があるので1人の今こそとばかりに。
こちらが今治名物「焼豚玉子飯」だ。ちなみにこれで小サイズ。大だと目玉焼きはなんと5個になる。次回1人で来ることがあれば同じく有名な白楽天さんにも寄ってみたい。
フェリーは22:30出航なので今治観光など交えつつ時間をつぶす。
そしてぶじ東予港へ到着。今治から港へ至る道は一部暗くて荒れた路面があるので注意。
輪行で船内へ持ち込んだ場合は船内の一角で保管してくれる。
フェリーには風呂があるので自転車旅する方は知っておくときっと幸せになれます。
ラウンジスペースもあってのんびり船旅が楽しめる。これで朝食付きで6,000円(税込)ってんだから使わない理由がない。みんなもっとフェリー輪行しよう。
翌日朝6時ごろに南港に到着し今回のツーリングは終了。
今回のルートは画像の赤線のとおり(最後の直線はフェリー)。「自転車と休みが2日あれば濃い旅がかんたんに出来てしまう」ということが少しでも伝われば嬉しい。僕はというと、さっそく次のツーリングを計画中。今年中に北陸地方ときゅうしゅうちほーへ行きたい。
<今回の装備>
今回の収納はAPIDURAのフレームバッグとORTRIEBのサドルバッグのみ。これだけで1泊2日は余裕です。
APIDURA フレームバッグ MTB用Mサイズ ¥10,540(税別)
ORTLIEB サドルバッグ(L) ¥6,600(税別)
輪行袋:TIOGA H-POD ¥5,600(税別)
シューズ:DZR minna ¥16,000(税別)
ツーリングに出るにあたって分からないこと等ありましたら気軽にご相談くださいね。ルートや必要な装備について、いくらか助言もできると思います。それではよきサイクリングライフを。
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K&M CYCLE
【南船場店】
営業時間:11:00 〜 20:00
TEL:06−7182−2721
e-mail:kandmcycle4@gmail.com
定休日:なし
【堺 上野芝店】
営業時間:11:00 〜 20:00
TEL:072-247-9914
e-mail:kandmcycle4@gmail.com
定休日:毎週水曜日